鶏肉はコストが安いですし様々な料理に使用するので、飲食店ではよく利用する食材でしょう。

この鶏肉を仕入れる時には、卸業者に注文をすることになります。卸業者に依頼したり、業務用食材の通販で購入したりするのが一般的です。

ですが、こういった業者はたくさんあるので、個人経営の飲食店は正直どこに依頼すればいいのかわからないと思います。今回は、鶏肉の卸業者の選ぶときに注意すべきことを紹介するとともに、おすすめの鶏肉の卸業者を紹介しようと思います。

鶏肉が人気

まず、鶏肉を仕入れる前に知っておいた方がいい情報があります。それは、鶏肉はお客様からの需要が高まっている食材であるということです。

農林水産省「食料需給表」によると、個人の消費において、魚介類は2006年度32.8kgから16年度24.6kgと25.0%減少したのに対し、10.7kgから13.0kgと21.5%増加しています。そして鶏肉は、年間消費量においても豚や牛よりも多くなっています。

ちなみに、令和元年のデータでも、鶏肉の消費量は1.4%増となっています。この傾向はアメリカでも見られるようです。

鶏肉の消費が高まっているのは、近年の健康志向とその経済性によるものと考えられます。鶏胸肉が高たんぱく、低脂肪ということが認知されたこと、価格が安いことでその需要が高まったのです。コロナ禍においての鶏唐揚げの人気も記憶に新しいですね。

このように鶏肉というのは需要が高く、飲食店のメニューに加えておいた方がよいといえるでしょう。

そして、鶏肉の人気が高いということは、品質の高い鶏肉を仕入れることで、お客様から喜ばれる可能性が高いです。鶏肉の卸業者は厳選して選びましょう。

鶏肉の仕入れにおすすめの卸業者11選

 

まず、おすすめの鶏肉の卸業者を一覧で紹介します。

卸業者は店舗まで鶏肉を届けてくれたり、業界の傾向や新しい商品などの情報を知ることができるのが魅力です。

また鶏肉専門、食肉専門の卸業者は、総合卸よりもこだわりの鶏肉を仕入れることができます。地鶏や銘柄鶏を手に入れたいのであれば、鶏肉専門や食肉専門の卸を利用しましょう。

スターゼン株式会社

食肉卸業界の大手、スターゼン株式会社。様々な鶏肉を卸しており、国産鶏肉では「め・ぐ・み・ど・り」「青森シャモロック」「五穀味鶏」「津軽かも」「鶏王」「ありたどり」などの日本全国の地鶏・銘柄鶏を扱っています。

しかも「赤鶏さつま」という自社ブランド鶏も提供。抗生物質や動物性たんぱく質を使用していないので、臭みもなく安心な鶏を仕入れることができます。

日本全国に拠点があり、あらゆるニーズに応える新鮮な鶏肉を届けてくれます。

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東日本フード株式会社

東日本フード株式会社は、ニッポンハムグループが国内外で生産・輸入する食肉商品を卸す全国ネットの総合食肉ディーラーです。

鶏肉では、知床鶏などの地鶏以外にも、桜姫や100％植物性の飼料にマテ茶を配合した飼料で育てた鶏肉マテ茶鶏®など、珍しい鶏を取り扱っています。

国際規格「SQF1000」の認証を取得した自社農場では、衛生管理が徹底して行われているので安心です。

「関東日本フード」や「中日本フード」などのグループ会社もあり、ニッポンハムグループだからこその配送網によって、全国各地にまで届けてもらえます。

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株式会社ミートキムラ

株式会社ミートキムラは、創業から40年以上食肉を専門に卸を行ってきた企業です。A4・A5ランクの極上和牛から求めやすい肉まで、幅広いお肉を提供しています。

鶏肉に関してもこだわっており、国産鶏や輸入鶏以外にも、大山鶏・日南鶏・岩手清流鶏・鹿児島県産赤鶏さつまなどの地鶏を豊富に仕入れています。内臓や希少部位なども扱っています。

衛生管理は徹底しており、周囲や作業所を清潔に保ち、洗浄・殺菌などもしっかりと行っています。東京近郊であれば自社トラックで配送してもらえますが、それ以外の地域はちゃんと宅急便で直送してもらえます。

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株式会社本家比内地鶏

「株式会社本家比内地鶏」は、日本三大美味鳥といわれる比内地鶏を専門で卸している会社です。

秋田県の比内町で、放し飼いもしくは平飼いされた比内地鶏は、カロリー計算されたエサの配分と良質な水によって、毛並みがよく強い旨味を生むようになります。

品質の管理にはモニタリングシステムを採用しており、質のよい比内地鶏を確実に得られます。比内地鶏ブランド認証制度も取得しており、品質のよい比内地鶏を仕入れるのであれば欠かせない卸業者といえるでしょう。

宅急便で全国へ配送してもらえます。

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株式会社鳥新

「鳥新」は、明治28年（1895年）創業の老舗の鶏肉専門店です。120年の信頼と技術、ノウハウを蓄積しています。鶏肉専門店だからこそ、毎日産地から直接入荷しており、その鮮度は確か。

生産地で処理した新鮮な鶏肉は、翌朝の8時には鳥新に到着します。その日のうちに届くので、新鮮な鶏肉を配達してもらえます。

地鶏も、さつま若しゃも・比内地鶏・純系名古屋コーチン・阿波尾鶏など、豊富な種類を扱っています。ヨーロッパの輸入食材も扱っており、ブルゴーの「シャラン鴨」をはじめ、世界各国の優れた鶏肉も輸入しています。

小ロットでの注文にも対応、鶏肉のアドバイスもしてくれますし、産地の情報も教えてくれます。東京、大阪、仙台、新潟に営業所があります。

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とりつう株式会社

とりつう株式会社は、鶏肉をメインに食肉を取り扱っている会社です。岩手県産や青森県産の鶏肉を主軸に、馬刺しや鴨肉、豚肉などを卸しています。

みつせ鶏などのブランド鶏だけでなくブロイラーや冷凍品まで、実際に食べてみて、その味を確かめたものばかりです。利用用途にあわせた鶏の提案も行ってくれます。

鶏肉の劣化を防ぐために輸送距離の短い東北産の鶏肉をメインに取り扱っており、鮮度のいい状態で仕入れることができます。新鮮であること、おいしいこと、コストメリットが高いこと、安全安心であることにこだわっています。

埼玉の大宮市場に店舗をかまえていますが、通販も行っており、全国に宅配してもらえます。

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株式会社アイム・フードセンター

株式会社アイム・フードセンターは、鶏肉を中心とした食肉の卸事業とチルド焼鳥の製造などを行っている会社です。焼き鳥は特に都内でも随一の出荷本数を誇り、1日15000本以上を出荷しています。

名古屋コーチン、薩摩若しゃも、大山どり、信玄どり、日向鶏などなど、様々な地鶏をはじめとする鶏肉を中心にして、銘柄豚や和牛なども取り扱っています。

関東圏であれば自社配送を行っており、1日2便対応しています。関東以外にも宅急便での配送に対応しています。

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梅や

「梅や」は、創業から100年もの歴史がある横浜の鶏肉の卸・小売の専門店です。

常に6種類以上の地鶏・銘柄鶏を取り揃えており、さらにあい鴨やめずしい部位も仕入れています。

毎日産地から直送される新鮮な鶏を職人が手作業にて1羽1羽解体しています。仕入れ先にあった鶏肉を鶏肉のプロが選んで送ってくれます。神奈川と町田市が配送エリアとなります。

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鳥藤

鳥藤は明治四十年の創業以来、日本全国の産地から地鶏や銘柄鶏、鴨などを仕入れ、飲食店に卸しています。

自社で仕入れて、職人が解体処理を行い、配送を行っています。鮮度第一をモットーにしているので、新鮮で良質な鶏肉を小ロットから仕入れることができます。東京・埼玉・横浜などが配送エリアとなります。

東京しゃも・名古屋コーチン・比内地鶏・大山しゃも・阿波尾鶏・水郷赤鶏・日向どり・はかた一番どりなどなど、取り扱いは豊富であり、他のお店にないような鶏も仕入れています。

また、自社で飲食店を経営していることもあって、メニューの開発や提案をしてもらえます。

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株式会社ヒノマル

ブロイラー産業の発祥地、京都但馬の鶏肉専門の卸会社である株式会社ヒノマルは、全国や海外の優良産地から仕入れた鶏肉を関西一円のお店に卸しています。

地鶏は、高原比内地鶏・比内地鶏・丹波地どり・名古屋コーチン・京地鶏などを扱い、​但馬すこやかどりの飼育も行っています。串刺しや味付けなどの手間のかかる加工品も、鶏肉一筋のプロが丁寧につくっています。

オペレーションシステムと高速道路と主要幹線道路を活かした配送システムがあるので、細かな注文に対しても迅速に対応できますし、産地からの直送も可能。

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株式会社丸本

株式会社丸本は、昭和39年創業の徳島県の会社です。主に阿波尾鶏の加工食品や食肉の製造販売を行っています。

今では知名度が高い「阿波尾鶏」とその加工品を、本場徳島県で育て、日本全国に対して卸しています。

徹底した品質管理と衛生管理、消費者志向によって、品質が高く、本当においしい阿波尾鶏を卸しています。全国に配送してもらえるので、一度阿波尾鶏を仕入れてみたいという人におすすめです。

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鶏肉の仕入れにおすすめの通販まとめ

鶏肉の仕入れは、配送をしてくれる卸業者だけでなく、通販でも行うことができます。

通販は様々な鶏肉から小ロットで選べるのが魅力です。ただし、卸業者よりもさばいてからの時間が経過するので、鮮度という点では劣るといえるでしょう。

メインの料理ではない使い方や、唐揚げなどのように高温で調理をするのにおすすめです。下記に紹介する通販サイトは鶏肉の取り扱いが多いですが、他の通販サイトは鶏肉の扱いが少ないですね。

Mマート

Mマートは国内最大級の業務用食材のマーケットです。12万2000店の会員が登録しており、買い手が多いのが特徴。生産者はMマートに出店することで、買い手をみつけることができるので1100店ほどが出店しています。

鶏肉に関しても、多くの商品があり、2020年9月では1,201件の商品があります。

もも・手羽・胸・軟骨・レバー・ささみなど、部位ごとに多くの商品があります。ブロイラーから地鶏まで様々な商品があり、価格も安いものから高級なものまで幅広く取り揃えています。

Amazonのように、業者の評価機能があるので、品質の悪い業者を見極められるのも大きなメリットですね。

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ミクリード

ミクリードは、通販で業務用食材を提供する会社です。ミクストアという通販サイトで購入することができます。

常時4,000点という豊富な品揃えがあり、鶏肉は92点、鴨肉が32点あります。

ミクリードの大きな特徴は、バイヤーが実際に試食をし、おいしいと思ったものが掲載されているということ。だからこそ、味や品質は信頼できます。サンプルを試してみることもできるので、自分が納得した鶏肉を選ぶことができます。

また、年中無休で深夜2時まで受付なので、急な発注や深夜の発注もできます。オペレータが丁寧に対応してくれるので、不明点も気軽に聞けるので安心。

▶「ミクリード」を見てみる

こだわりの鶏肉の卸業者の選び方

鶏肉の卸業者や通販サイトを選ぶ際には、以下のポイントをチェックするとよいです。

地鶏を扱っているか

鶏肉の卸業者を選ぶ時には、地鶏を扱っているかどうかはチェックしましょう。

飲食店でメインの料理として鶏の料理を提供するときには、素材である鶏肉にこだわる必要がありますよね。

そんな場合には、やはり地鶏や銘柄鶏を利用すべきです。ブロイラーなどとは質が違いますし、料理の味も変わってきます。特に地鶏であれば知名度もあるので、メニューに●●鶏使用とメニューに書くことで、お客様は注文をしやすくなりますし、満足度も上がります。

鶏にこだわって仕入れたいのであれば、地鶏を仕入れている卸業者にしましょう。そして自分の希望の地鶏を見つけるようにしましょう。

希少部位を扱っているか

鶏のなかでも希少部位を扱っているかどうか、というのも重要な要素になります。

ハツやレバー、せせり、ぼんじり、砂肝、チョウチン、えんがわなど、希少な部位を取り扱っているかを確認しておきましょう。こういった珍しい部位を食べたいという人は意外にいるものです。

焼き鳥や鶏料理の店では、内臓や珍しい部位があったほうが専門店と印象付けられますし、お客様のニーズにもこたえられるのです。

小ロットでの注文ができるか

個人経営の飲食店の場合、一度に鶏肉を大量に仕入れても腐らせてしまうだけですよね。

小ロットで注文ができる業者に依頼するようにしましょう。しかも小ロットでも送料がかからないような会社がいいでしょう。卸業者では、小ロットでも配達してくれる会社がありますし、通販サイトでも送料無料のサイトがあります。

小ロットに対応していれば、色んな鶏や加工食品などを試してみることもできます。鶏肉を仕入れるときには、小ロット対応の業者から仕入れるようにしましょう。

配送エリアが広いか

卸業者は自社のトラックで配送してくれるエリアが決まっています。自分の店舗が配送してもらえるかは、確認しておきましょう。

というのも、卸業者から届けてもらえると宅急便よりも早く届くことが多いので、鮮度のいい鶏肉を仕入れられるのです。

また、卸業者のスタッフは業界の情報、流行の情報、牧場の情報などを持っていることがあります。なるべく卸業者が配送してくれる会社を選びましょう。

サンプルで品質をチェック

卸業者の多くはサンプルに対応しています。実際に自分で食べてみて、鶏肉の品質を確かめましょう。

鶏の種類によって、最もその特徴が活きる作り方が異なりますよね。あなたのお店で提供する料理に最適な肉であるかどうかを、しっかりとチェックしておきましょう。

通販サイトなどでもサンプルを送ってもらえる業者もあるので、よく確認するのがおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか？鶏肉の卸業者や卸の通販業者を紹介するとともに、鶏肉の卸業者の選び方も解説しました。

世間では鶏肉というのはとても需要が高まっている食材です。お店の看板の料理になりえる食材ですので、ぜひあなたのお店でも取り入れるようにしましょう。

今回紹介したような業者と選び方で、品質のよい鶏肉を仕入れることで、評判を呼ぶ料理を生み出せるかもしれませんよ。