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小さな飲食店でもPOSレジを導入すれば、売上アップ施策が見えてくる

小さな飲食店では、POSレジを導入していないことが多くあります。

そういった方の中には、数年前までは高価だったPOSレジが、今では非常に安価になっていることをご存じないのかもしれません。

POSレジから得られるデータは、売上アップに役立てることができます。

果たして POS レジからどのような数値が集められ、どのように売上アップに役立つのかをまとめてみました。
 

POSレジとは、著しく進化したスーパーレジのこと

 

POSレジとは何でしょうか?

 

以前はPOSレジがあるのは大型チェーン店のみで、多くのお店には「レジ=キャッシュレジスター」が設置されていました。

レジは日本語で、「金銭登録機」。簡単に言えば大きな電卓に売上を計算させ、単純に数字を記録しているというイメージです。

 

一方POSは「Point Of Sales」の頭文字を取ったもので、日本語では「販売時点情報管理」と言います。

こちらを簡単に言えば、お客様への販売情報を管理するシステムを搭載したレジの進化版といった感じでしょうか。

 

さらに最近はお客に関する情報だけでなく、キャッシュレス決済や予約管理システムが搭載されていたり、スタッフの勤怠を入力できたりします。
 

 

導入は非常に安価。無料で導入できることも

 

 

以前のPOSレジは非常に高額でした。それには二つの理由があります。


一つは、システムを独自に開発しなければいけなかったから。

ところが5年ほど前から、飲食店で必要なシステムを開発し、パッケージ化して販売するところが出てきました。

飲食店に必要な基本機能は多くの店で類似しているので、それを使えば開発費負担が不要だということです。

その結果、導入は非常に安価になりました。

 

では、共通システムだから使えないものか?と言うとそんなことはありません。

小型店であれば十分すぎるほどの機能があります。おそらく、全ての機能を使い込んでいる店舗はないと思われるほどです。

 

またもう一つの理由に、レジ本体が高額だったことが挙げられます。

量販できないので、高くなって当然だったのです。

ところが最近は、レジ機本体にタブレットやスマホを使うことで安価に抑えられるようになりました。

家にあった古いiPadをレジに使っているという人も多くいます。

 

これらのおかげで、1日数百円の費用負担で POSレジを導入することができるようになっています。

また、キャンペーンを使えばほぼゼロ円ということも。

さらに、タブレットを無料でもらえるなど、飲食店にとって嬉しいことばかりです。 

 


 

 

では、POSレジを使うことで、何がわかるようになるのでしょうか。

代表的な機能を紹介します。

 

タイムリーな売上把握

 


いわゆるレジスターが入っていれば、売り上げは分かるかもしれません。

しかし、それが分かるのは営業終了後。

その点、POSレジを入れていれば知りたい時に、いつでもボタンひとつで売り上げを見ることができます。

しかも、時間帯別に折れ線グラフに表示させることが可能なものもあります。

 

チェーン店のスタッフは、「何人でいくら売った」ということをモチベーションにする人も多くいますよね。

それだけ店舗に貢献しているということがわかりやすいからでしょう。

それと同じことが POS レジでもできるわけです。

こうすることで、売り上げへの意識も付き、アルバイトの目の色が変わったという例もあります。

 

 

客数や客単価も把握できる

 


客席数が決まっている飲食店にとって、客単価は重要な数値です。

オープン時には綿密に計画をし、売り上げを客数で割って実数値を計算する店舗も多いのですが、

だんだんと無頓着になってきます。でも客数や客単価は決して無視していいものではありません。

 

客数や客単価は徐々に変わるものなので、意外と変化している実感はありません。

しかし、さまざまな要因で変化をしています。それがPOSレジを入れれば、簡単に計算結果を出してくれます。

 

実際、POSレジを入れたオーナーさんが、「こんな状態だったのか」と驚かれるのが客単価。

「思った以上に落ちていた」と言い、早速対策を立てる方が多くいるのです。

客数や客単価は販促の基本中の基本の数値。これを簡単に把握できるのは重要なことです。

 

 

売れ筋商品と全く出てない商品を把握できる

 


POSレジを入れれば、商品ごとに、どれぐらいの出数があったのか(なかったのか)を把握することができます。

 

主力商品が品切れを起こさないようにするには、売上予測に基づいて、事前の発注や仕込みをしなければなりません。

しかし、それが勘頼りになっていることが多くあります。

それではロスが出たり、早い時間に品切れしチャンスロスになったりして当然ですよね。

POS レジを使えば、その数が把握できるので、ロスの可能性は大きく減るということです。

 

逆に、あまり人気のない商品もあります。

冷凍品しか使っておらず場所も取らないし、とりあえずメニュー化しているという店舗もあるでしょう。

しかし、その商品が一週間に一個しか出てないとなれば話は変わってくるはず。

その在庫スペースを活用し、もっと売上に貢献できる商品を導入できるかもしれません。これも出数を把握するからできる判断ということです。

 

 

キャンペーン対策に活用できる

 


キャンペーンで季節のメニューに力を入れているところがありますが、

結局、その商品がどれくらい注文されたのかを把握していないということはありませんか?


実は売り上げを見ると、季節の商品よりも定番商品の方が圧倒的に出数が多く、

こちらに力を入れる方が売り上げに貢献するという例は非常に多くあります。

こういったこともPOSレジを見て、客観的に判断するべきことの代表例ですね。

 

データはピンチのときにこそ生きる

 

 

上記以外にも様々な数字を勝手に管理してくれるPOSレジ。

それでも、「今のところは必要がない」と感じている人もいるでしょう。


でも、ちょっと待ってください。

 

売り上げが上がっていたり、キープできているときは、過去のデータは不要かもしれません。

しかし、売り上げが下がってきたとき、過去の状態と比較したいと思うことはありませんか?


そうなんです。過去のデータが必要となるのは、ピンチのときなのです。

 

しかし、そのときのためにわざわざデータを作成するのは大変。

その点POSレジなら、導入するだけでデータを蓄積し、1ヶ月後、1年後にデータを表示してくれるのです。

 

「1年前って、どれぐらい売れていたんだっけ?」

「客単価が落ちたのは、商品構成に差があるの?」


ピンチのとき、その改善のために知りたい情報を準備してくれるのがPOSレジなのです。

そのために、一刻も早くPOSレジを導入しなければならないのです。

 

まとめ

 


お店のさまざまな数字をデータとして収集し、残してくれるPOSレジ。

以前は、非常に高額で専門的なイメージがありましたが、今は安価で高性能になっています。


店舗の数字はいつどのような形で必要になるかは分かりません。

今を把握することで売上アップのための施策が可能ですし、将来売り上げが減ったときにその理由を探ることもできます。

そのためには、POSレジを今、導入することをおすすめします。

この記事の執筆者
CAROT運営事務局

キャロットは飲食店や食品事業者様を対象にコンサルティング支援を行っております。事業の企画段階からメンバーとして参画、その後の成長までお手伝いすることができます。

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