【2019年度】資金調達だけじゃない!飲食店のクラウドファンディング活用事例とサービス一覧
クラウドファンディングを飲食店で活用すると聞くとどのようなイメージを持つでしょうか?
「開業時における資金集め」「ホームページの費用資金」等といったイメージを持っている方も多いと思います。
もちろん資金を集めることは重要ですが、活用次第でお店の宣伝や集客につなげることも可能です。
本記事では、飲食店のプロジェクトが掲載されているクラウドファンディングをピックアップし、それぞれの活用事例とサービスの特徴をご紹介します。ぜひ、飲食店経営のお役に立ててください。それでは内容に入りますね!
Contents
クラウドファンディングの活用事例とサービス一覧
1-1 :開始9時間で達成した会員制の馬肉屋「ローストホース」
馬肉専門店「ローストホース」は、開業資金を集めるためにクラウドファンディングを利用。
馬肉を焼くための石窯を設置する費用を目標金額に設定しました。
特徴的なのは、オープン後1年間はクラウドファンディングでサポートしてくれた人とその紹介者のみが店舗を利用できるとした点です。
特別感が支持され、目標金額の324万円は開始9時間で達成。
支援者506人、600万円を超える資金が集まった段階で、「これ以上、会員が増えると予約が取りづらくなってしまう」との店主の判断により終了しました。
1-2 :MAKUAKE(マクアケ)
MAKUAKEは、飲食関係とものづくりに強みに持つ総合クラウドファンディングです。
知名度が高くPR力があるため、MAKUAKEサイトで有名になるだけでかなりの宣伝効果が期待できます。
調達金額が1000万円を超えた高額プロジェクトが数多く存在するのも特徴の一つ。
面白いものや個性的なプロジェクトに人気が集まりやすく、リターンが魅力的であれば大きな資金が集まる可能性があります。
運営会社:サイバーエージェント
特徴
・知名度、話題性ともに抜群に高い
・高額プロジェクトも多く、飲食店のプロジェクトでも数百万円を超えるプロジェクトが多く存在する
・特許取得済みの市場分析ツール「Makuakeアナリティクス」により、支援者の属性が把握できる
こんな人にオススメ
・面白い企画やリターンを考えつける人
・新商品や個性的な商品を多くの人に知ってもらいたい人
・大きなコストを集めたい人
2-1:桜新町の40年続く、愛され食堂を守りたい「きさらぎ亭」
開業から40年続く食堂「きさらぎ亭」の移転資金800万円の一部を賄うためにクラウドファンディングを活用。
リターンに食事券をつけて募集していますが謝礼程度となっており、店舗利用者らの思いが支えたクラウドファンディングと言えるでしょう。
目標金額80万円のところ、最終的に支援者189人で約200万円資金を集めることができ、無事再オープンを果たしています。
2-2 :Readyfor(レディーフォー)
NPO 法人や地方自治体も活用する日本最大級の総合クラウドファンディング。
社会貢献に強く、「社会派クラウドファンディング」などとも呼ばれています。
他のクラウドファンディングでは購入金額とリターン商品のバランスが重視されがちですが、Readyforに関しては謝礼程度のものが多く、
それでも賛同を得て大きなコストを集めることに成功しているのが特徴です。
手数料は業界最安水準の12%から。目標金額や期間を設定しない「Readyforコミュニティ」と言うプログラムもあります。
運営会社:READYFOR株式会社
特徴
・NPO 法人や地方自治体も活用し、町おこしなどにも利用されている
・老舗であり、知名度も信用度も高い
・社会貢献に強く、寄付型と購入型が選べる
こんな人にオススメ
・社会貢献として賛同を得るようなプロジェクトを企画できる人
・地方在住者や地方の商品を扱う人
・リターン商品より心意気を重要視して欲しい人
3-1:ミシュランシェフのフレンチおせち「ビストロ・デ・シュナパン」
大阪でビストロを経営するシェフが、全国に販売網を広げるためにクラウドファンディングに挑戦。
それまで常連のみに販売していたシェフ手作りフレンチおせちを、全国で販売する足がかりとしました。
購入できるのは、22,000円で6.5寸(19センチ四方)2段重のおせち料理。
オーナーがひとつひとつ手造りをするため、10個限定で募集。6個が購入されました。
3-2 :KitchenStarter(キッチンスターター)
飲食特化型クラウドファンディングサービスで、「飲食店を始めたい」「新しい商品を開発したい」と言ったときのプレマーケティングとして活用できるのが特徴です。
販売網の拡大や新コンセプトの商品づくりなど、比較的小さな単位で始められます。
生産者と登録レストラン、消費者の3者の要望をカタチにする「クラウドレストラン」と言う独自プログラムも行っています。
運営会社:株式会社キッチンスターター
特徴
・日本初の飲食特化型クラウドファンディングサービス
・プレマーケティングとしても活用でき、新たな取り組みを始めるときの足がかりとして利用できる
・出資してくれたサポーターに対し、コミュニケーションを取ることができる
こんな人にオススメ
・新しい商品のニーズがあるのかなど、顧客の要望などを事前に把握したい人
・商品の強みや味わいを確実に広めたい人
・クラウドレストランプログラムを通じ、新規顧客を獲得したい人
4-1 :地元のスープカレーを全国展開したい「Suage」
札幌でしか食べることのできなかったスープカレーを日本中で食べてもらうため、1号店の出店費用の一部をクラウドファンディングで調達。
資金の用途はグラフィックデザインや施工費など。
1枚1,000円のスープカレーチケットとして販売し、目標金額100万円のところ、311人が支援者となり約200万円の資金を集めました。
2019年に1店舗目が渋谷にオープンしています。
4-2 :3rd Table(サードテーブル) by:キャンプファイヤー
有名なクラウドファンディング「CAMPIRE」の飲食店特化版。
「飲食店とファンの新しい"つながり"をつくる」をテーマに展開しています。
お店に来店したら終わりではなく、新しい飲食の体験を通じて、顧客と店舗をつなげることを目的としており、
オーナーの挑戦や熱い思いが審査基準となっているのが特徴です。
クラウドファンディング利用者が活用できるローンや、コミュニティを継続的に運営できるなど長期的なサポートも充実。
クラウドファンディグだけにとどまらないサービスを行なっています。
運営会社:株式会社CAMPFIRE
特徴
・オーナーの挑戦や熱い思いが審査基準となる飲食店特化型クラウドファンディング
・「CAMPFIREステップアップローン」で融資を実施してもらえる
・長期的な飲食店経営にプラスになるようなサポートが充実
こんな人にオススメ
・「閉店の危機から救え」のような、オーナーの熱い想いが伝わる企画が立てられる人
・コミュニティ運営などで支援者と長く繋がっていたい人
・これまでの飲食店にない顧客とのつながりを創造したい人
まとめ
一口にクラウドファンディングといっても様々なスタイルがあります。
それぞれの飲食店が持つ強みや特長、目的によって利用するサービスを替えることが成功には欠かせません。
新規出店のための資金の確保なのか、プレマーケティングなのか、閉店の危機を救うものなのか・・・。
利用する際にはそれぞれのサイトの特徴をつかんだ上で計画を進めてください。
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